厳冬期のデカメバル顛末記

先日29cmのメバルが釣れました。
状況とカレントゲームで辿り着けた過程を記したいと思います。

冷え込みが続く厳冬期はメバルも中休みです。
魚は水温に対して非常に敏感で、冷水の魚であるメバルといえどもどんどん低下するととても嫌がり深場や岩の穴の中など水温が安定した場所に移動します。
当時も寒波で連日の降雪もあり非常に冷たく1〜2週間ほどメバルはほとんど釣れませんでした。

Twitterを見直すと、「冷たくても何日か安定すれば大きな奴から戻ってくる」
「沿岸の浅場にエサは多い、狙ってデカいメバルが釣れそう」とか言ってました。
そして「深場のメバルは潮目に乗って浅場に帰ってくる」とつぶやいてます。
何言ってんだコイツって事で少し書きます。

潮目って、深場の冷たく重たい水が潮流によって動かされて表層の水との境目が褶曲し、その断面が水面に現れて目で確認できるほどの色の違いとして出現します。
水温が安定し深場と浅場の温度差が余りなくなったら、深場に落ちたメバルが沿岸に戻りエサを食べます。
しかしやはりあんまり水温の変化が無い方が良い。深場のメバルは深場の水が浅場に押し寄せる潮の中で移動した方が都合がいい。
だから「潮目に乗ってやってくる」訳です。

厳冬期の浅場のベイトは、生えてきた海藻に依存した生物がメインです。主なベイトはモエビやヘラムシ、ワレカラなどの甲殻類です。
選んだポイントは砂浜の横にある磯。
激しく潮流が流れて砂が掘れて海底の岩盤が露出し海藻がよく生えてます。
この場所は近年青物も釣れる砂浜で、潮目がよく出るポイントなんです。皆さんもよく知ってる場所かも⁈

繁殖の為に浅場に接岸したこれら甲殻類たちは海藻を食べたり海藻の表面の微生物を食べたりしてますが、繁殖の為に水面に集まって交尾したり産卵したりします。
いつもは海藻に隠れて必死にしがみついてますが、海藻から離れ、流れに乗って下る時があるのです。

干潮の潮止まりから上げの潮になると少し戻り潮が出て、その後少しまた潮止まりになって、再び上げ潮が効き出して激流になる闇磯ポイントに夜21:30頃入りました。
丁度戻り潮が流れ、それが止まる時間でした。
いつものようにカレントゲームのセッティングで上げ潮が出るまで待ってました。

潮が効き出して釣れそうな潮になり、アップにキャストしたジグヘッドが正面を通過してダウンストリームに入った時、感じからかなり深く入って岩の周辺を流れる感触…アタリ!
まず24cmが釣れました。ベイトの読みは当たり甲殻類と確信。
同じようにキャストし更に奥のコースをトレース、岩と岩の間に流すように深く落としてドリフト、ダウンストリームになった時ターンを入れると微かなアタリ!
強烈な引き…でもシーバスでもマダイでもなく下に鋭く突っ込む…これはもしかして…⁈

今までで最も引いたメバルが目の前に浮上しました。抜けないのでシリコンネットで。
狙っていたと言っても震えました。
感謝のリリース。ありがとうございました😊

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