マダイの傾向と対策・毒も喰らう

毒があって他の魚が食べないような生物も、マダイはガンガン食べます。さすが魚の王様といったところでしょうか。海の範馬勇次郎ですね。
ウミケムシ・ウミウシ・ヒラムシ・ナマコ・タイムシなどなどです。
「毒も食らう、栄養も食らう」を地で行ってます。
マダイベイトのちょい知識として頭の隅に入れておいても損は無いでしょう。
タイムシは別の記事で書きましたので省略します。

"ウミケムシ"は多毛網(ゴカイ類)ウミケムシ科です。肉食で動物プランクトンや貝類など食べます。投げ釣りでよく釣れますね。
一時期とても増加したんですが近年マダイが放流でとても増えたので激減したらしいです。
ウミケムシは夜間かなり泳ぎます。
天敵としてクモガニ・オニヒメブンブクがいるそうですが魚類ではやはりマダイが食いまくってます。
ちょっと大き目のクロー虫系ワームでマダイ釣れそうですね。

"ウミウシ"はいわゆる「殻のない貝類」です。分類学的に色んな門を含んでいるので論争中検討中ですね。「ウミウシ類」と言うしかないです。
色んなウミウシがいますが、カイメンやコケムシを食べる肉食で、エサの刺胞細胞を取り込んで、体内を通って体表に毒針として使う種がいます。綺麗な種類はサンゴ礁とかに多いですね。
瀬戸内海では冬に北方系、夏に南方系がやってきたりして結構種類がたくさんいるらしいです。
ヒカリウミウシって海藻やアマモに住む奴がいます。コイツ光ります。しかもかなり泳ぎます。

"ヒラムシ"は扁形動物門、渦虫網、ヒラムシ目の生物です。ペラペラです。
エラとか肺とか血管とか、呼吸器や循環器の類いがないです。お腹の口から消化管に続きますがそこから腸が枝分かれしてて肛門が無いです。ウンコは口から出すんかな。
猛毒のテトロドトキシンを持つ種類がいます。貝を食べるので蓄積される訳ですね。
チンコで戦う種類がいます。"ペニスフェンシング"と言って繁殖の為に相手に精子を注入すると相手はメスになります。双方チンコで攻防してチンコを相手に突き刺そうと戦うのです。まさに"雌雄を決する闘い"ですね。
ウミウシに擬態している種類がいます。アデヤカニセツノヒラムシはアオウミウシにそっくり!
和名が適当だけど…
ウスヒラムシの仲間はめっちゃ泳ぎます。常夜灯の下とかでうねってるのを目撃します。
魚はコイツ食べませんね…スズキとかは絶対無視です。しかしマダイなら食ってますねコレ。

"ナマコ" 棘皮動物門、ナマコ網の生物です。
ある種はカニやウニなど敵が来ると体内のキュビエ器官という組織を反転させて体外に出し、相手にベタベタなすりつけるという攻撃を仕掛けます。…攻撃なのか?しかし相手は結構嫌がり退散します…粘液に毒が含まれているからです。
魚がちょっかい出すと切り離されたキュビエ器官がエラに絡みつくらしいです。キュビエ器官は2〜3ヶ月で回復します。なんだコイツ。
実際のところ魚はナマコを食べる事は無いですね。カクレウオってのがナマコの肛門に入って隠れ家にしてるくらいです。
しかし王者マダイは違います。胃からナマコがドッサリ出てきたとか聞きますね。どいつもこいつもやべー奴ばっかりです。

他にも越冬期のマダイがイソギンチャクの触手やケヤリムシ・フサゴカイの触手を食べていた報告があります。
マダイは毒がある方がむしろ好物なのでは…思っています。

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