泳ぐカニ

ワタリガニの仲間は脚の一対が団扇のようになっていて、上手に泳ぐことが出来ます。

ガザミやらは親になるととてもデカくなるので無敵っぽいですけど、稚ガニの時やフタバベニツケガニみたいな小さい種もいますので魚に食べられる事もあります。

対してイソガニなんかの普通のカニは歩く専門で、石の下に常に隠れてコソコソしてますね。


カサゴ・アコウ・チヌは歩くカニを幼少の頃からでも食べてます。稚魚の時はカニに反撃されて逃げたりしますが、徐々に学習してカニの爪をまず攻撃して弱らせてから食ったりします。もちろん隙を突いて丸呑み出来るならパックンです。

しかしメバル・アジ・マダイはある程度身体が大きく成長していないと食べる事が出来ないようです。

ですが本能的に魚達は小さい時からカニにはちょっかいを出す感じで、特に泳いでいたり落ちて来たりするカニに異様に集まって脚をつついたりしますね。爪を振りかざすカニは元気で怖い・落ちていくカニは弱ってて食える…と判断してるのかも。

そして泳ぐカニは、メバル・アジ・マダイにとって何か特別なエサかも知れません。攻撃したくなる何かがあるのかも知れないです。まあ美味しいですもんね、人間もカニ大好きです。

チヌのヘチ釣りは落ちていくカニに反応する事を利用してますね。

2021年4月11日に釣れた29cmのメバルが吐き出したカニはワタリガニ科の泳ぐカニでした。たぶんフタバベニツケガニ。

大きなメバルはこの程度の泳ぐカニは丸呑み出来る…強く獰猛に成長したんですね!


"タイラバ"のモデル生物は一応イカとなってますが、色んな人達からある時期において"ワタリガニ"だと言われています。

マダイが遊泳するワタリガニにちょっかい出してその脚を齧るみたいで、遊んでいるように見えるらしいです。カニの脚は再生するのでECOなんかも…?

上手なタイラバ師によれば「歯で好きなベイトが分かる」らしいです。歯が鋭いとイワシ系に着くグループで、歯が削れて丸くなってたらカニが好きなグループだそうですね。ホントかな⁈⁈

カニパターンの時はショートネクタイがセオリーみたいですね。ロングネクタイがイワシやイカに模しているという訳です。

ショートネクタイがカニの泳脚に相似しているのです。


アカメに有効として有名な"エアーオルグ"というルアーがありますが、マダイにもかなり有効だと言われます。これ、「カニパターン」だそうですね。

ぐっと肩の張ったシルエットがカニの甲羅に見えますね。ヤバイッス!

アカメはオルグを丸呑みだそうですが、マダイは完全にフックオンで釣れてますね…

オルグを開発された北出さんのブログに「オルグのサイズやマダイのサイズ関係なくバイトしてくる。そしてこれらのマダイの胃にはワタリガニの脚が入っている。これは"マダイはワタリガニの脚だけ食べている"と言えよう。」

プラグがワタリガニの甲羅でフックが脚なんでしょうね!


レオンさん(加来匠氏)のとこのインクスレーベルから出てます"ジュラクロー"ですけども、ご本人様推奨の"逆付け"のアクションがこれまた注目です。

動画を見ると触覚の部分の動きが完全に"泳ぐカニ"になってます。コレはカニです…ヤバイ…

そして"ベイティ"というシャッドテールのワームがあるのですが、テールの付け根に切れ込みがあり、テールがカップ状…まさにコロラドブレードを付けたワームみたい!

Twitterのフォロワーさんがこのベイティでアジを釣った時、「2.3インチの大きい方がアジは丸呑み、1.8インチの小さい方がアジは外掛かりする。なんとまた面白い。」とツイートしてまして、ワタクシ「大きなサイズは"小魚"と認識して丸呑みし、小さなサイズは"カニの脚"と認識してついばむからではないか」とツイートしました。マヨさんに妄想ばっかりだと怒られましたが、そうとしか説明出来ないのです。


そして「ブルーブルー」さんの所から、レオンさん監修で"アミコン"というルアーがあります。

元々はエビコンプレックスの名前の通り、"ボトムのエビがピョンピョン逃げる"ダートアクションとボトムスタンド&スタック回避の為の頭でっかちのフォルムにしたそうです。

しかしよく釣れるルアーにありがちな事らしいですが、作者の意図していないルアー自らの意志が発揮されて「ステディリトリーブの抜群のタイトウォブリング」というアクションも可能…カニです。

まあ「俺は泳ぐカニですよ」って言ってるルアーを巻けばシーバスやらチヌやらカサゴやらアコウやらも反応する、ボトムを攻めれば「今エビです」で根魚が反応するという訳ですね。こりゃ釣れる。

Twitterでレオンさんが私にオルグとエビコンのルーツを教えて頂きました。ありがとうございます。

0コメント

  • 1000 / 1000

カレントゲームベース

激流というフィールドで そこに待ち構えている魚を何でも釣りたい! カレントゲームの魅力を発信します。