ロッド操作で潮の情報を得る

ドリフトの時、ジグは一定の層を流れていきます。でも釣り人はその為にかなりロッドワークが必要です。

基本的に、潮上であればイトフケを巻き取り潮下であれば送り込めば一定ドリフトになるはず…ジグヘッドとラインが釣り合ってればですけど。

だけど毎回潮流も違えば着水地点も違うし探る深さも毎回変えたいですもんね。

キャストしてからカウントダウンで大体の深さを把握してから、そこからどれくらい巻き取ったかで流れの速さが分かります。

そしてテンションをかけてドリフトする際、ラインがどれくらい張るのか…ジグヘッドの重みを感じるギリギリのはずなのにラインが重い…とかジグヘッドがカンとなるけどラインはスカスカ軽いとか…それが深さや潮流の情報になります。

またアクションを加える事でも情報が得られます。ロッドをチョンチョンした時、同じようにジグヘッドが動くのか…少しモタレる感触なのか…ロッドの曲がり感や抵抗感で情報を得ます。

そして時間差アクションによって情報がより補強されます。

チョンチョンアクションしてその感触と、3秒後に同じアクションしての感触、その差が3秒間のドリフトの深さと角度の変化となります。

角度はラインを見れば分かるし、どれくらい流れているのかはもう流速は分かっているので、大体の差分で「どれくらい沈んでしまったのか」が把握できます。

そして"過去の自分の記憶との差分"という情報源があります。

「確かこれくらいの潮の感じだとこれくらいのジグ単の重量なら深さはこれくらいで抵抗感はこんな感じ」

それから今の感じを差し引くと現在の状況が分かる訳です。

色々難しい事を言ってきましたが、自然に出来ます。人間の感覚というのは訓練によってμmのレベルも感知出来ますしスパコン以上のパターン認識能力を発揮します。

何回もキャストして、「潮を意識する」事で自然にいつのまにか簡単にカレントゲームを楽しめるようになります。