ジアイという時間

ずっと釣れなかった時間帯から、何か潮流が変化する時に急に釣れ始める事を「ジアイ」って言いますね。
漢字で書くと「地合」やら「時合」と書きますが、なんとなく海からざわつく生命感が感じられますね。

干潮潮止まり寸前までは潮流でモヤモヤしている海面ですが、潮が満ち始めになると静かにゆっくり満ちて行きます。特に袋状の湾では更にゆっくりと満潮に向けて潮位が上がりますね。水の行き場が無いのでこうなります。
広い灘と灘を区切る島嶼部の海峡では、満ちる潮でもかなりの流速になります。特に細く長い水道では満ち潮が渋滞して盛り上がり、水道の先の開けた海域になだれ込みます。
満潮が進み徐々に水深が出ると流速が速くなり、大体満ちの5分から8分が最大流速になります。
そして満潮に近くなると潮止まりを迎えます。

満潮のジアイは、
「干潮潮止まりからの上げ始め」
「満ち潮の効き始め」
「最大流速の前」
「最大流速の緩む時」
「満潮潮止まり前」
などです。これに加えて「満潮の戻しの潮」が出る地域もあります。潮止まりの後、逆流するような方向に流れる潮です。
このいくつかの候補の中のどれかが、"本日のジアイ"となります。

さて満潮を過ぎて引き潮になると水が低い方へと流れ始めます。この時湾奥など地形によっては順番待ちで満潮からしばらくたって湾の外側が引いてから一気に流れ出す所もあります。
しかし水位が高い所から流れ出る引き潮の流れは大体安定しています。それに比べて満ちる潮は流れて止まってを繰り返したり渋滞しやすいです。

干潮のジアイは
「満潮からの下げ始め」
「引き潮の効き始め」
「最大流速の前」
「最大流速の緩む時」
「干潮潮止まり前」
となります。場所によっては干潮前後に今までとは逆方向に揺り戻す潮が出ます。
干潮潮止まりとは言っても、満潮と違って流れはいくらか残る場合が多いですね。

干潮へ向かう引き潮も、そのうちどれかのジアイがあります。毎日変わります。ジアイが一回だけという日が多いですが、複数ジアイがある日もあって爆釣の日となりますね。
なんとなくの法則として「大潮周りは"緩む"瞬間」「小潮周りは"走る"瞬間」のジアイです。
釣れそうな潮というのは流速が"ほどほど"出ている時なんです。

カレントゲームはジアイを狙う釣りです。
その"ほどほど流れて釣れそう"な潮は、その場所の最も速い潮から少し遅いくらいですかね。
前回の釣行で釣れたセッティング…同じラインと同じジグヘッド…を使い、ワームをローテーションしながら前回と同じような流れが出るまで待ってみましょう。
釣れそうな潮にマッチしたセッティングだと、色んな魚がジアイで食ってくる。その可能性がすごく高いと思います

0コメント

  • 1000 / 1000

カレントゲームベース

激流というフィールドで そこに待ち構えている魚を何でも釣りたい! カレントゲームの魅力を発信します。