アーマード F+ Pro を語る

デュエル(ヨーヅリ)から発売されている複合PEラインです。原糸にPE、コーティングにフロロカーボンとシリコン樹脂を使用して強化したラインになります。
構造はPE原糸にポリエチレン樹脂を内部まで浸透させ、その樹脂にフロロカーボンの粒子を混ぜ込んであります。シリコン樹脂はポリエチレン樹脂に付着させてます。
比重は約1.0とアナウンスされてます。コーティングの厚さは一定みたいなので号数などで若干の比重の違いがありそうですね。
ちなみにアーマードSはシリコンだけ、アーマードFがフロロだけ、アーマードF+で両方使ってます。
PEより張り・コシがあって使いやすいです。少し強度と感度と飛距離がアップしていると公式で宣伝してます。

プロと無印との違いを見てみましょう。
Proは原糸がウルトラPEで無印ノーマルがスーパーPEになります。ウルトラPEの方が"摩擦に強い"とされてますね。昔はスーパーPEの直線強度は低かったですけど、最近大幅に強くなって売ってるPEの99%はスーパーPEになってます。ハイエンドでびっくりするくらい高いPEがありますでしょ、あれがウルトラPEです。PEですが"摩擦に強い"という訳です。
あまり直線強度に差が無いと言いましたが、じゃあなんでわざわざProにするのかと言うと「不意の突然死」がほぼないので私は極細番手はProにしてます。
ノーマルとProの両方を使った人なら分かりますがキャストの指で押さえる時のライン摩耗、ファイト時ロッドのガイドに擦れる摩耗、ノットを組む時の締め込みで細くなるライン…どんなに丁寧に扱ってもすぐに起きる毛羽立ち。
これらが発生してもまだファイト中のここぞの大事な場面で生きてる可能性が高いProと、まだいけるやろと思ってたらスンッと切れるノーマルの差です。ノーマルは本当に大事な所で切れる…涙。

ライトゲーム用のアーマードF+Proで"アジメバル"と銘が入ったシリーズがあります。
ライトピンクに着色されナイトの視認性が高いです。
0.06号、0.08号、0.1号、0.2号、0.3号、0.4号とあって、MAXポンド表記でそれぞれ2.5、3、4、5、6、7lbsの強度です。
0.06、0.08号が値段がすごく高い…0.1号を選びますよね。お金無いですもん。なんとMAX4ポンドもあって充分ですね。平均はわからないですけど。

さて、カレントゲームのキモとして「立ち位置や狙うゾーンの違い、レンジを変えたい、潮を切りたい乗せたいなど、変えたい時は"ライン"を変える」と言ってきました。
常識ではジグヘッドなどリグの重さを変えてレンジを変えます。
しかし発想を転換して、「深いレンジをゆっくりドリフト」する為には潮を切る細いモノラインで軽いジグヘッドを結ぶ訳です。極細ラインでジグヘッドが引っ張られないようにしたいのです。

アップストリームでフリーで素早く落ちる、テンションドリフトでレンジキープ。
ダウンストリームではフリードリフトなら沈む、ナチュラルドリフトならレンジキープ、ラインを張れば浮く。
こんな風に自由自在にコントロールする為の極細ラインと軽量ジグヘッドなんです。
ジグヘッドを重くするのは逆風が吹く時に煽られ潜って行かない…などですね。
"レンジを変える時、ラインを変える。"
ほんの僅かなレンジの差ですがその日のベイトや魚種によって流れの境界面の下側で待つタイミングなのか、境界面の上で回遊するタイミングなのかで全く違う展開になってしまいますから、ラインの特性には注意すべきですね。
アーマードF+Pro0.1号ならば乱流層を突き抜けてその少し下でもドリフトが出来る…底層にいる魚を狙う事が可能なラインです。
「ボトムドリフト」と呼んで使い分けております。

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