レンジやら活性やら

ワタクシ、しょっちゅう小難しい事言ってますけど、「レンジ」やら「活性」について言えばそんなに変な事は言ってないと思います。
干満の差がある海域で育ってエサの食べ方を学習した魚達は、満ち潮と引き潮の1回ずつ、丁度いい流れが出た時に食い気が出ます。ジアイです。
その時その季節に応じた生物をエサとして、アミならば海面、底生のゴカイ類ならボトム、流れを遡る小魚なら流れの中、それぞれ適切な水深に着きます。それらを捕食するイーターもだいたい同じ水深に居るわけです。

レンジやら活性やらに関して、「今日は活性が少し高いのでトップ下がレンジ」とか「活性が低いのでレンジがボトム」「今日は活性が低くレンジがシビアでショートバイト」とか何やら変な事を言う人は多いですが全く意味不明です。
食って来ているのだから食い気はしっかりあるじゃん!
ほとんどの場合、魚はルアーを見に来ますが眺めて引き返します。好奇心があるけど警戒心もある為です。ジアイだからこそバイトしてくるんですな。
追わなくてもプカプカしているプランクトンは軽く食べるし小魚は素早く動いて口を大きく動かして捕食する…当たり前の事。
どんな生物を食べているのか、そしてその生物を効率よく食べる為にその魚はどのように進化してきたのか、それが重要です。

メバルは大きな目を進化で手に入れ、流れに定位して上の方にあるエサが通過したり落ちて来たら受け口になった大きな口でパクッと食べる…
アジは口がホースのように進化して、下にあるエサを掃除機のように吸い込むのが得意です。
エサとそれを追う魚。それぞれの居場所がある。
メバルがアミをスコープし海面を意識する、マダイがイカナゴをスコープし海底を意識する、その繰り返しです。
そしてその日の水温や光量や塩分濃度や流速なんかが2次的要因となってレンジとなります。

そもそもですけど、激流エリアでジアイとなって良い流れが出てヨレや反転流の境目なんかにやって来てる魚はヤル気マンマンなんです。そんなにレンジや活性なんか必要以上に気にしても仕方ないと思います。
そしてカレントゲームでは"自動的に"ヨレなんかに流れ込むようにタックルセッティングしておくのがキモですので、より一層レンジを気にすることはないです。表層のヨレ・中層の乱流層・底層の流境などなど大雑把に区分するだけで充分ですね。

ベイトの種類とか、なんとなく合ってれば結果オーライ。だって使ってるワームがちゃんとイミテートしてるかなんて魚さん本人にしか分からないです。
とにかく色々やって見てヒントを掴み、それを基に推理する。ゲームフィッシングなんですから釣れるまでの釣れない時間を楽しみましょう。
流境に潜んでる魚の目の前にルアーを送り込んで「コレはどうかな?こんなエサ食べてるかな?」とあれやこれや試してみて、本日の傾向がようやく分かります。
そしてポイントに通うにつれて、その場所のクセが分かってきます。
段々と、少しずつ、「思ったように釣れる」ようになります。最高に幸せな釣り人となれるのです。

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