胴調子のロッド

"潮を釣る"カレントゲームには胴調子のロッドが非常に適してます。

理想的なロッドは高弾性や中弾性の強いカーボンを使いスローなテーパーにしたブランクによって、しなやかに曲がり深く曲がると強く反発するロッド。

流れや水深の圧力でティップがモタレて曲がり、釣り人に情報を伝える操作感度。

アタリを伝達し鋭くフッキングさせる反響感度と反発力。

全体が綺麗に曲がり魚を止め浮かせ、バレやラインブレイクを防ぐ吸収力と粘り。

ロッドの仕事を全てキチンとする、本来からの胴調子が理想です。

「激流ならば硬いロッド」と言われますが、

カレントゲームは流れに乗せる釣りなので、別に潮流に逆らう事ではないです。

激流だろうが緩かろうが関係ないです。"張らず緩めず"でドリフトするのですから。

僅かな潮の変化は、曲がるロッドによってのみ感知出来ます。

流れの中でタルむ場所…見えない水中のヨレです。そこにエサが集まり溜まり、魚が寄ってくるのです。

何やってるか分からない…反響感度全ブリのパツパツでは、海の状況や流境やリグのレンジなど、必要な情報が手に出来ないのです。

もちろん苦手な局面もあります。

とにかく投げるまで穂先がビョンビョンしてラインが絡まりやすいです。しかしキャストさえしてしまえばしっかりします。

そして風に弱いです。少しの風で揺れて感度が落ちそうに感じます。

しかしこれもまたラインにテンションを掛ければロッドは止まります。風の時は無風と比べて少し重いジグヘッドに変えます。沈みさえすれば潮流や水圧によってラインが引かれてロッドがモタレ、ピタリと安定します。

実際に胴調子のロッドで激流域に通い詰め釣りをやりこんでみた結果、胴調子スローテーパーロッドに関する巷の色んな意見は思い込みや間違った先入観に囚われただけのものでした。

やはり釣りとは、ロッドのモタレで潮を聞き潮を見るのが本来の楽しさです。

そして魚を掛けたらフルベント！最高の瞬間なんです。