ゆめしま海道・尺アジ顛末記

行ったことの無い、各地の激流域で釣ってみたい…
普段から願っている思いを叶えるべく、GW中に離島へ釣りキャンプ(あてもない放浪の釣り旅)へ。
ゆめしま海道は…愛媛県の島々、弓削島・佐島・生名島・岩城島が橋で繋がり、自由に行き来できます。
広島県の因島からフェリーで10分で生名島へ到着する距離です。
新しく岩城橋が開通し岩城島の釣り場に行く事が可能となりました。

初日から各島を回って釣り場の調査です。
カレントゲームが出来そうな、激流の側に立てる場所を探します。しかし初めての場所なので岬や磯に降りるのはやめときます。
必然と水道に面した波止の先端となりますが、やはり先行の釣り人がいますので中々入れず彷徨いました。
そして風がもうかなり強い!
昼と夜の寒暖の差が激しく海はまだ冷たいので午後から吹き出す風は夕方に爆風となって釣りが不可能なレベル。
そんな状況で夜のライトゲームをやっていきました。

さて2日目の夕方、目を付けていた場所に行きました。常夜灯のある桟橋ですが釣りが出来る所です。とても人気の場所らしいですね。
相変わらずの爆風でしたのでラッキーな事に人は居ません。やはりモロに風表で釣りにならない感じです。
しかし干潮からの上げ始めの流れは力強い圧があって流れは期待出来そう…ちょっとやってみて様子を見てからすぐに移動しました。

しばらく島の反対側の風裏の波止で釣りをしましたがまだ潮位は低くジアイではない。
我慢しつつ続けていると、なんとなく風が弱まった気がしました。
潮と風は何故か連動していて、潮が満ちて流れが弱まると不思議と風も弱まって釣れるジアイになります。
慌てて例の桟橋に戻る事にしました。人が居たら仕方ないと諦めますが、あの場所で釣りたい…!誰も居ないでくれ!

到着すると、やはり爆風で誰も居ません!
しかしこれくらいの風ならばカレントゲームは可能です。PEラインと違い、シンキングラインはかなり風に強いからです。そして徐々に風はおさまる事を知っています。
釣りを始めるとすぐに、上げの激流が加速してきました。沖の本流によって桟橋全体は反転流のど真ん中です。複雑に変化するヨレが幾つもの小さな岬によって発生してます。
魚はサヨリしかいないようです…特有のピチャ音がします。

この年、広島県ではメバルが壊滅的に減りました。そして海水温の上昇の遅れでアジの開幕も遅れ、マダイだけがよく釣れる…と言った状況です。
当然ながらマダイを第一に想定しつつ潮の効き始めに回遊してくる良型のメバルやアジを狙います。
朝マヅメ・ユウマヅメはショアキャスティング、昼はエギング、潮待ち時間はフラットやアコウ・シーバス狙いのヘビーゲーム、僅かな時間に車中泊といったキャンプ生活なので既に疲労困憊の状態です。

無心でキャストを続けていました。
いつもの141シンカーアジングのセットとアーマードのセットで反転流を流したりボトムを探ったり。
いつの間にか潮位も上がり、大潮の激流がほんの僅か緩んだ感じになりました。
風も止んで来ました。「そろそろか?」
コツ!何かのアタリ!フッキング出来ずすっぽ抜け。「マダイかな?デカい気がする」
気合を入れ直して辺りを見回すと何か群れが回遊してます!なんとアジ!!
しかし回遊モードのアジは食わねー!!
諦めて回遊するアジを撮影したりして…

回遊してたアジの群れはしばらく来なくなりました。捕食モードになったか、はたまたどっかに行ってしまわれたか。
沖の表層ではサヨリを狙うシーバスやダツも現れました。生命感が嘘のように溢れてます!
さてダウンストリームにキャストしてそのまま明暗まで中層を流すとアタリ!中型のメバルです。
今まで全く釣れなかったのに⁉︎
…なるほどメバルは大抵、暗い方にステイしてて明るい方から流れてくるベイトを捕食する…今日は王道のパターンかもです。
という事は、アジは「明るい所で暗い方から流れてくるベイトを捕食する位置にステイする。しかもメバルよりレンジは下」という黄金パターンのような気がします。

141シンカーアジングとスローテーパーロッドの組み合わせのカレントゲームセットでアップにキャスト、かなり沈ませます…アジを狙う…下層へ。
暗い深いレンジから、明るい足元の低層ギリをドリフト…ほんと足元すぐまで流した時…!!!
違和感の吸い込むアタリ!!乗った!
かなりの手応え!鋭い走りでアジだとは思うが、潮流によってとんでもない走り!ドラグが鳴る…コレは…尺アジ確定!!
そして浮いてきました。幅やべえ…いやはや、コレは嬉しい。
全長33cm、尾叉長30cmの文句なし尺!
出会えた事に感謝です。
ありがとうございました。

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カレントゲームベース

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