PEラインでドリフト

「PEラインでカレントゲームは難しい」と言ってますが、世の中PEラインでドリフトさせてバンバン釣ってるアングラーはたくさんいます。
そうですPEラインでドリフトは可能です。
それは「フェザリング」と「ラインメンディング」を使いこなしている上級者がバンバン釣っているのです。

ここで一つ注意点があります。
"激流エリア"と"普通に流れるエリア"との違いです。
川のように流れて渦を巻いたり、湧き上がってタギリを形成、また潜り込んで藤波を作る、乱流が出来るエリアが激流です。
対し「定流層」としてゆったり全体が同じように流れるのが普通エリアです。
(普通の潮流と激流の違い https://currentgame.amebaownd.com/posts/32690600 )

「あー、ハイハイ。フェザリングね」と皆さん言葉はよく知ってますけど、上級者は完璧にこなしていてモタモタやってる普通の人とは完全に違います。
キャストをするとラインは山なりになり、比重の軽いPEは更に風をはらんで更に大きく湾曲しラインが引き出されます。
普段は初心者の2倍飛ばすキャスト力を、風を計算して鋭く低い弾道で狙いのアップストリームへコントロールキャストし、フェザリングで余分な放出を抑えつつ着水を予想して同時または少し前から素早くベールを戻し、同時にロッドを操作しつつイトフケを巻き取って、「着水点から手元まで真っ直ぐにPEを海面に"置く"」のが上級者です。

そしてラインメンディングです。
初心者はとにかくアタリが欲しいのでドリフトの始めからイトフケを巻きラインを張ってしまいがちです。するとドンドン自分に寄ってきて釣れるポイントへ届いていない事になります。
思い切って狙いのレンジへフリーで落としていき、丁度いいタイミングでロッドワークやリーリングをして、自分の正面付近でラインが真っ直ぐになるように"逆算"します。
11時から1時の方向が"スイートゾーン"です。
ダウンストリームになると浮上する力が強大となるので回収です。
この範囲で狙いのレンジから外れる事なくテンションをかけてアタリを待つ…これがPEラインドリフトのやり方ですね。
上級者は巻き取りが最小限なので、ドリフトのトレースコースがかなり沖となってよく釣れるという訳です。
選んだジグヘッドの重さと任意のカウントダウンでの深さの把握、風と潮流の強さの読み、これらの計算を経験によって瞬時にこなして自然に出来るから難しいPEドリフトで釣れるのです。

さらに「中級者の罠」がPEラインのドリフトにはあります。
初心者は不安で巻くので、結果的にラインが張ってまだ釣れるんです。
「PEは感度がいい」と信じ込んで、「ナチュラル」が一番食ってくると思ってとにかくユルユルでドリフトしてます。するとラインが水中で曲がってフケてる状態となります。いつの間にか根掛かりしたり逆に浮上し過ぎていたり、魚が食ってもアタリが分からず向こうアワセでラインがたるんでいるのでフッキングが出来てないのでバラします。
そもそもジグヘッドを操作してないので生命感が無くあまり魚は食ってきません。「なんだろう?藻かゴミばっかり掛かる気がする」と言うのが中級者です。

しかしPEラインドリフトは、定層流のエリアのみ成立可能です。さらにそこでもスイートゾーンでしかドリフト出来ません。
これはPEラインの材質から仕方のない事実です。
比重が海水より軽く、組み糸で表面抵抗があり、ゆるんでいると振動を伝えない性質の為です。
激流エリアではどんな上級者もPEラインが湾曲するのを防ぐ事は出来ません。
「初心者の方が釣れる」のは激流エリアでよく聞きます、ゆっくり巻き続ける方がマシなので釣れます。
PEの操作に絶対の自信があるが故の「上級者の罠」に陥っているのです。

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