パターンのパターン?

生物は群れを形成します。ただ生存戦略の違いで大なり小なりは異なります。
アジやメバルは群れを作る魚です。幼魚の時だけ身を守る為に群れを作る魚もまた多いですが、ある程度大きくなっても群れを作って餌を求めて接岸するメバルやアジは様々な餌を捕食する為に集団行動してます。
今日はアミが表層に流れているのか、底にエビがかたまっているのか、小魚が常夜灯に着いてるのか…1匹が素敵な餌を発見したら、効率が良いので周りが真似して同じ餌を探す…集団心理で競争が生まれてルアーに食ってくる要因の一つです。
「パターン」というのは"真似・競争・学習"が起因して"再現性"が生じた現象をそう呼ぶ訳です。
パターンがハマれば連発し数釣りが望めます。

またもう一つ、エサとなる生物がこれまた多量に大発生しているからこそパターンが可能なのです。
アミ類やカイアシ類、カタクチイワシやイカナゴ、これら小さな甲殻類や小魚たちが「大発生」戦略で生き残りを図るからこそアミパターンやシラスパターンなんかがある訳です。大発生とは「ある程度の犠牲を前提にして何割か生き延びれば成功」です。
ひっそりと繁殖し暮らしている少数派生物がパターン対象とはならないのです。

しかし老成し大型となった"ランカー"となると、パターンにハマらなく傾向があります。単独で独自の捕食スタイルを取る「変な奴」ほど、静かにゆっくり生き残って大きくなる。好奇心旺盛で大発生するエサを多量に食べ早く成長し大人になる集団タイプはそれだけ天敵に襲われやすく「死にやすい」のです。厳しい世界ですな…
これは特に尺メバルやランカーシーバスがこのタイプです。マアジはあんまり一匹狼にはならないですけどね。
古い小さな漁港ですっかり潮が引いて、水が外に流れ出る所の腰ほどの深さでデカメバルを釣った事があります。ヘドロに住むゴカイ類なのか小魚なのかが流されて出てくる道筋に待っていたのです。
晩春にシーバスやチヌが街灯が照らす砂浜に集まっていたイカナゴを襲ってて祭りになっていた場所からちょっと離れた係留ロープの影にデカメバルが潜んでた事もあります。
普通メバルが居るなんてありえない場所なんです。
しかしエサを知ってて食いにやってきてます。
アミパターンやらシラスパターンやらで常夜灯でパチャパチャやってるおチビちゃん達と遊んでいては尺メバルとはいつまでも会えないです。
最近"パターン"という言葉に皆さん惑わされ過ぎだと思います。

大型メバルは体力があるので激流エリアに集まってきます。
流下ベイトは常に何かが流されてきてますが、潮通しがいいのでプランクトンも多く発生してそれを捕食する小魚も多いです。潮通しが良いと海藻も多いですので隠れて待ち伏せする生物も多いのです。
パターンにハメるメバリングも良いですが、スペシャルワンを狙うカレントゲームをするならば、少しセオリーを外して色々なコースのヨレを狙ってみましょう。
シモリの海藻を舐めるようにギリギリを通し裏のヨレを流す。
カケアガリに直撃する本流が浮上する見えないヨレを通す。
激流ボトムのゴロタで出来た僅かな乱流層の境目。
見えてるヨレだけがポイントではないです。
見えないヨレが激流と地形で水中にはあります。
そんな場所には流下ベイトを捕食する「小型遊泳ベイト」がいるんです。普通のドリフトではなく少しセオリーを外した誘いや喰わせの間で遊泳ベイトを演出してみます。
大発生しているベイトを食べるベイト…
「パターンのパターン」で尺メバルを狙いましょう。

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